Vault of the Void 海外レビュー分析
好評90.6%の理由と不評点

Vault of the Void は、戦闘をこなしながらデッキを組み替えていくローグライクデッキビルダーである。虚空石でカードを強化することで新しい能力が加わり、この強化と再構成を繰り返しながら周回を進めていく。
低RNGで先の展開が見通せる設計とキャラクターごとに大きく異なる操作感が支持を集める一方、覚えることの多さや意外性の乏しさに苦言も出ている。英語レビュー500件の好評率は90.6%で「非常に好評」帯に位置する。
好評の理由トップ3
Slay the Spireとの比較でも通用する完成度・独自性
3割強全体の3割強が言及する最大の論点。Slay the Spireを引き合いに出したうえで、「同格」あるいは「それ以上」と評価するレビューが目立つ。あるレビューは
Steam Review · 英語原文“If Slay the Spire is a 10/10 Vault of the Void is also a 10/10”
Slay the Spireが10点満点なら、Vault of the Voidも同じく10点満点だ(出典:Steamストアの英語レビューより)
ジャンルの定番との比較に耐える設計として受け止められている。
低RNG・高い制御感による計画性重視の設計
1割1割台半ばが言及。カードや行動を保留・保持できる仕組みや、事前に得られる情報の多さにより「運より判断が結果を左右する」体験として評価されている。あるレビューは
Steam Review · 英語原文“reduced rng in some places in favor of more player control”
随所でRNGを抑え、その分プレイヤーの制御に委ねている(出典:Steamストアの英語レビューより)
キャラクターごとの個性の強さと構築の幅
1割弱1割弱が言及。複数のクラスがそれぞれ大きく異なる仕組みを持ち、周回するたびに別のゲームのように感じられる点が支持されている。
不評・低評価の理由トップ3
覚えることの多さ・キーワード過多によるとっつきにくさ
1割1割台半ばが言及する最大の不満点。キーワードや状態異常の相互作用が序盤から把握しづらく、確認作業が負担になるという指摘がある。あるレビューは
Steam Review · 英語原文“There are tons of keywords, and how they interact with each other is not clear”
キーワードの数が非常に多く、それらがどう絡み合うのかが分かりにくい(出典:Steamストアの英語レビューより)
低RNGゆえの意外性の乏しさ
1割に満たない1割に満たないが、事前に得られる情報の多さが逆に「先が見えすぎて退屈」という不満につながっている例がある。実際のプレイより準備・プランニングの比重が大きく感じられるとの声も見られる。
難易度バランスの急な変化
1割に満たない1割に満たないが、通常難易度と高難易度帯との差が大きく、難度の上がり方が急激だという指摘がある。
少数派の不満点
全体としては高い支持を集めている本作だが、少数派からは物足りなさの声も出ている。ビジュアルや音楽については「凡庸」「安っぽい」といった評価をする声が一定数あり、システム面の作り込みに比べて見劣りするという指摘がある。また、低RNG設計そのものへの評価は割れており、意外性のあるローグライク体験を求める層からは「先が見えすぎる」という不満が出ている。敵やボスのバリエーションが少なく、周回を重ねると同じ展開に当たりやすいと感じるという声も見られる。
日本語対応状況
対応言語には日本語が含まれており、公式に日本語でのプレイに対応している。読解量の多いカードテキストやキーワードを日本語で確認できる点は、複雑さの高い本作では購入判断上の安心材料になる。
レビュー投稿者のプレイ時間分布
レビュー投稿者500件のうち、240件(約48%)が50時間以上プレイしたうえで投稿している。10〜50時間層の194件(約39%)と合わせると、10時間以上プレイしてから投稿した層が全体の9割弱を占め、10時間未満での投稿は66件(約13%)にとどまる。学習曲線の高さが指摘される一方で、多くの投稿者が長時間にわたって遊び続けていることがうかがえる。
どんな人に向いているか
低RNGで先の展開を見通しながらデッキを緻密に組み立てたい人、キャラクターごとの個性の強さを楽しみたい人に向いている。
キーワードや情報量の多さに最初から身構えてしまう人や、先の読めない偶発的な展開をローグライクに求める人には向かない可能性がある。